風邪薬ってどんな薬?
風邪薬は、頭痛・発熱・のどの痛み・筋肉の痛み・咳・くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど、風邪の諸症状の緩和に効果を出すように配合された医薬品の事です。
● 熱を下げて身体の痛みを抑える解熱鎮痛剤
● 咳を止めて痰を吐き出させる鎮咳去痰薬
● 鼻水といったアレルギー症状を抑える抗ヒスタミン剤
などの成分が、風邪の辛い症状を緩和してくれます。
しかし、風邪薬には風邪そのものを治す力はなく、あくまでも表面的な症状を抑える対症療法でしかないのです。
風邪を治すのは自分自身
風邪を引くと熱が出てきますが、発熱は風邪のウィルスの仕業ではありません。
この発熱は人体に備わる正常な機能です。
人の理想的な体温は36.5~37.1℃位ですが、体温が1℃上がると免疫力は5~6倍もアップします。
そのため、人体には体温を上げることで免疫細胞を活発化させて、病原菌を倒そうとしているのです。
つまり、風邪を治すのは薬ではなく「自分自身の力である自然治癒力」ということですね。
しかし、この自然治癒力の仕組みに逆らってむやみに解熱剤で体温を下げてしまうと、免疫力が落ちてしまい治癒までの時間が掛かってしまいます。
風邪治療の基本は「安静、保湿、栄養」です。
風邪をひいてしまったときは早く治るように、安静を保ち、身体を暖かく保って、栄養のある食べ物を摂取しましょう。
注意:風邪の症状が重い時、特に小さなお子さんやお年寄りの方は重症化しやすいので、早めに医療機関に行って医師の診察を受けてください。
それにしても、なぜ体温が上がると免疫の働きが高まるのでしょうか?
実はこれには血行が大きく関係しています。
出典
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
日本医協学院発行
健康管理士向け教本より