低血圧と貧血、タバコに含まれる有害物質

低血圧と貧血、タバコに含まれる有害物質

低血圧は文字通り血圧が低いこと。
最高血圧が100㎜hg以下、最低血圧は60㎜hg以下とされています。

 
低血圧は比較的若い女性に多いのですが、この理由は女性ホルモンが関係していると考えられています。

低血圧であっても不快な症状がない人もいますが、全身に血液が届かない状態により、倦怠感やめまい、頭痛、肩こり、食欲不振などの症状が現われてくることが特徴です。

 
しかし、サウナやお風呂で血管が拡がったことで起こる一時的な低血圧であれば、そんなに心配することはありません。
 
立ちくらみやめまいのときは安静にして横になっていれば、血圧が安定するにつれ症状は治まっていきます。

めまい

貧血は「血液の質」の問題。

貧血は、赤血球の減少、ヘモグロビン値の低下などにより酸素を運搬する能力が低下している病気の総称であり、いわば「血液の質」の問題です。

 
貧血は身体の酸欠状態であり、様々な不調が現れます。

貧血で最も多いタイプが「鉄欠乏性貧血」です。
 
身体の鉄分が不足するとヘモグロビンが生成されず、ヘモグロビン不足により酸素運搬能力が低下します。
 
とくに女性は月経による出血があるために貧血になりやすいですから、鉄分が不足しないように積極的に摂取しましょう。
 
鉄分の含有量
 
鉄分が多い食材は、豚レバー、鶏レバー、かつお、いわし、カキ、あさりなどです。
 
これらは吸収が良いヘム鉄ですのでとくにおススメの食材です。
 
また豆類、青菜、乳製品に含まれる鉄分は非ヘム鉄といって、身体への吸収率がよくありません。
 
鉄は身体に吸収しにくい栄養素ですので、ヘム鉄と一緒にタンパク質やビタミンCを含む食べ物を食べると吸収率が高まります。
 
また裏技というほどではありませんが、鉄の鍋やフライパンで調理すると出来上がった料理の鉄分が増えます。

鉄分
 

低血圧や貧血の原因には喫煙も大きな要因です。

タバコの煙には4000種類の化学物質が含まれており、その中の200種類以上が有害物質、発がん性物質は60種類以上もあるのです。

この有害物質で有名なのは「三大有害物質」といわれるニコチン、タール、一酸化炭素です。

タバコを吸うと有害物質が体内に取り込まれ、血液の中に入って身体の隅々まで行き渡り身体中の血液をドロドロに汚していきます。

ですので、どんなに運動療法や食事療法で健康に気を付けていても、タバコを吸っていると血液は汚れてドロドロになってしまうのです。

タバコ
 

 

出典

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
日本医協学院発行
健康管理士向け教本より

(健康管理士 山田 真二 要約)
 

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