耳鳴りとめまいの傾向と対策

耳鳴りとめまいの傾向と対策

耳鳴りやめまいを訴える人はとても多く、めまいに関しては、5人に1人と言われているほどです。

また激しいめまいに加え、耳鳴りや難聴が起こる「メニエール病」という難病もあります。

めまい1
 

メニエール病とは

メニエール病の代表的な症状としては、ある日突然、グルグル天地が回転するような激しいめまいが起こります。

このめまいは簡単には治まらず、短くて30分、時には数時間もめまいを感じるほどにキツイめまいです。

やっとめまいが治まっても、数日おき、数週間おき、数ヶ月おき、というように定期的に何度も繰り返し発症することが特徴です。

さらに耳鳴りや突発性難聴も伴い、吐き気や動悸が起こることもあります。

メニエール病の原因としては、耳の奥にある内耳のリンパ液が増えすぎてしまう事と考えられています。
そのため、メニエール病は別名で「内リンパ水腫」とも呼ばれます。

メニエール病と似たような症状を伴う病気は、数多くあります。

ここで、メニエール病を特定する判断基準は、症状が「反復する」という所です。

激しいめまい、耳鳴りや難聴等は一時的なのか、定期的に繰り返し起こるかがメニエール病を特定する上での重要なポイントになります。
メニエール病 

メニエール病の治療は

メニエール病の治療は、症状を和らげることが目的の「対症療法」と再発を予防するための「予防療法」が主になり、薬物治療と生活習慣の改善が中心になります。

主な薬例は以下の通りです。

メニエール病治療に使われる薬例一覧

抗めまい薬
吐き止め薬
ビタミンB12剤
利尿剤
血流改善薬

 
抗めまい薬・ 吐き止め薬
抗めまい薬はめまいを抑えるため、吐き止め薬は吐き気を抑えるために使われる薬です。
 
 
ビタミンB12剤
ビタミンB12はヘモグロビンの合成に関与する栄養素ですが、神経細胞内のタンパク質や核酸という遺伝子の主成分の合成を助け、修復をします。
そのため、聴力の回復にも有効と言われています。

 
利尿剤
メニエール病はリンパ液が溜まることが原因ですので、いわば内耳の「むくみ」です。
そこで利尿剤を使い、体の余分な水分を排出することで、内耳のリンパ液がたまらないように服用します。
 
 
血流改善薬
内耳には身体の平衡感覚をつかさどる器官があるのですが、内耳が血流不足になるとめまいや耳鳴りを起こしやすくなります。

また、血液の流れをよくすると「むくみ」も解消する効果がありますので、利尿剤とともに血流改善薬が使われます。
めまい2 

めまいに似た「立ちくらみ」とは

脳に流れる血液が少なくなってしまい、脳への酸素や栄養供給が不足した結果、フラフラしてしまうのが「立ちくらみ」です。

なぜ脳への血液が不足するかというと、低血圧や貧血、自律神経の障害が主な原因と言われています。

めまい3 
健康な人でも、例えば以下のような場面で立ちくらみを起こす可能性があります。

朝の起床時
椅子などから急に立ち上がった時
食後
入浴時

 
食後は、食べ物を消化するために胃や腸に血液が集まります、そうすると心臓に送られる血液量が少なくなるため、低血圧を起こしやすくなります。
また、入浴時は入浴前後の温度変化で、血圧が急激に上下して立ちくらみを起こすことがあります。

そして、肩こりのある人が立ちくらみの症状を訴えることも少なくありません。
 
 

血液の流れがポイント

大きな病気には必ず前触れがあり、その大半は血液の流れがカギを握っています。

耳鳴りやめまい、メニエール病、そして立ちくらみの元をたどると耳や脳への血流が大きなポイントであり、メニエール病という難病でも「血流改善薬」が使われています。

まずは、お風呂あがりにストレッチをしたり、肩や首を温めて血行を良くしてみましょう。

ストレッチ

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出典

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
日本医協学院発行
健康管理士向け教本より

(健康管理士 山田 真二 要約)
 

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