冷えと浮腫みの関係

冷えと浮腫みの関係

よくセットで見られる事の多い冷えと浮腫みです。

冷えは浮腫みを、浮腫みは冷えを悪化させる要因として知られています。
どちらも血行不良が関係しているため、浮腫みは血行を良くし冷えを改善すれば良いと思われます。

しかし、主に冷え性は動脈系の流れが悪く、対して浮腫みは静脈系の流れが悪いために起こります。

したがって、体を温め血行を促しても浮腫みが良くならないと言うのは動脈の流れを良くしても、静脈の流れがサポートされず改善されていない為、と言う事があります。

闇雲に血行を良くしようと動脈から送る血液の量を増やそうとすると、ますます静脈の働きを圧迫し浮腫みをひどくする可能性もあります。

冷え
 

冷えからくる浮腫みの原因は

冷え性から浮腫みが起こる原因として、体が冷えている事でエネルギー代謝が悪くなり筋肉も硬くなって活動しにくくなる事で、静脈やリンパの流れが悪くなる事が考えられます。

また流れが悪い状態が続くと、老廃物や皮下脂肪が溜まり、それが慢性化するとセルライトになります。

セルライトは血液やリンパの流れを阻害するので一層の冷えや浮腫みが悪化する、というわけです。

逆に浮腫みから冷え性が悪化する場合は、このセルライトにより血行不良を起こすためであり、最終的に血の巡りが悪くなり、体が温まりにくくなると言う悪循環を招きます。

セルライト
 

血行不良による冷えと浮腫みのケア

先程述べたように、冷えを改善しようと体を温め血行促進だけに重視すると、静脈の流れが追いつかずに浮腫みはとれない可能性があります。

動脈や静脈の流れを正常に保つためには、適度な筋肉の量と活動量が必要になります。

すなわち、適切な運動をして筋肉を意識的に動かすことで血液循環を促すのです。
また、自律神経のひとつ、副交感神経は活発になると筋肉が弛緩し、血液やリンパ液が流れやすくなります。

例えば入浴はリラックス効果もあり、副交感神経が優位に働くのでおすすめです。
血行が促進されることで冷え性の改善になり、静脈やリンパの流れも良くなるので浮腫み対策にもなるので相乗効果が期待できます。

また、入浴中、体の末端から中心に向かってマッサージをして流れを促すのも効果的です。

入浴
 

その他の浮腫みの原因

浮腫み自体は病気ではありませんが、通常健康な人はきちんと静脈に間質液が吸収されるため、浮腫みは起こりません。

浮腫みの原因のほんの一例を取り上げましたが、その他の原因として

水分や塩分の摂り過ぎ
アルコールの摂り過ぎ
運動不足
睡眠不足

などの生活習慣が考えられます。

また、心臓病や腎臓、肝硬変などが原因で浮腫みが起こることもあるので、浮腫みを放置せずきちんと対処する事が大切です。

冷えと浮腫み

 

出典

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
日本医協学院発行
健康管理士向け教本より

(健康管理士 山田 真二 要約)
 

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